DIY

【夏の風情を感じよう】日本の自然の風景に溶け込む風鈴のよさを再発見!

日本の夏の風物詩といえば風鈴。チリンチリンと鈴がなるように響く音と風に揺れる姿が、目と耳の両方で涼を感じさせてくれます。有名な江戸風鈴をはじめ南部鉄器で作られたものもあり、川崎大師では毎年風鈴市が開かれるなど、現代に至るまで長く愛されてきた工芸品の1つ。風鈴のよさは年々見直されていて、インテリアとして飾りたくなるようなオシャレなものもあるんですよ。今回は、そんな風鈴の魅力をご紹介します!

風鈴は日本の夏を代表するの風物詩

夏の夕刻、まだ暑さを含んだ風にチリンチリンと美しい音色を響かせる風鈴。
風の動きを目で見て、耳で聞き、五感で涼を感じることができる日本らしい工芸品の1つです。
最近ではあまり見かけなくなりましたが、昔は夏になると軒下などに吊り下げられるのが日常で、俳句の世界では季語になるほど日本の夏には欠かせない存在となっています。

暑い夏をやり過ごす昔の知恵

image by PIXTA / 33149502

日本の夏は湿度が多く、冷房のなかった時代を考えると恐ろしくなりますよね…。
風鈴は、そんな時代の蒸し暑い日本の夏をやり過ごすための昔の人の知恵。
一説には、秋を知らせるスズムシの鳴き声と似ているために涼しさを感じると言われています。
昔の人は、風鈴の音を聞いて秋を思い出して涼を感じるという、何とも風流な夏を送っていたんですね。

風鈴の歴史をひもといてみると…

実は、いつ頃から民家の軒先に風鈴が吊るされるようになったのか分かっていないんです。
ただ、音の出る物は、古くから人間の暮らしや精神活動に深く関わりがあると言われており、風鈴も例外ではありません。

風鈴のモデルは、お寺で使われた「風鐸(ふうたく)」という青銅製の器物とされ、強い風が吹くとカランカランという鈍い音が出る魔除けの道具でした。
それが徐々に市民に広がり、体調を崩しやすい夏の「暑気払い」のアイテムとして定着したとされています。
病気や体調不良は、鬼や魔物のせいで起きるとされていた時代には、健やかに夏を乗り切るための必需品だったようです。

素材もさまざま、音色もさまざま

風鈴にはさまざまな素材が利用されますが、主にガラス製か金属製に分けられます。
それぞれの特徴を見てみましょう。

ガラス製の風鈴の特徴は?

ガラス製は「チリンチリン」いう短い音が特徴。
18世紀にオランダ経由でガラスの製法が日本に伝わり、ガラス細工が盛んになった19世紀頃の江戸で、ビイドロ製の吹きガラスで作られた江戸風鈴が流行しました。
そのほかには琉球ガラス、諏訪ガラスなどで作られたものがあります。
次のページを読む
1 2 3 4
Share: