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バレンタインは刺繍入りハンカチを贈ろ♡ポルトガル発『恋人達のハンカチ』

日本のバレンタインは女性から男性へチョコレートを贈る習慣がありますが、実は海外にもバレンタインデーがあるって知っていましたか?西ヨーロッパに位置し首都リスボンを擁するポルトガルは、ヨーロッパで最初に日本との国交を持った関係の深い国。そんなポルトガルはバレンタインの日に通称『恋人達のハンカチ』と呼ばれる刺繍入りのハンカチをプレゼントするんだそう。伝統工芸でもある恋人たちのハンカチの物語について。

バレンタインデーはポルトガルにもあるらしい?

日本では、2月14日のバレンタインデーに女性から男性にチョコレートの贈り物をする日。
そのひと月後の3月14日が、そのお返しをするホワイトデーの日とされています。
実は海外にも、バレンタインデーの風習があるんですよ。
西ヨーロッパにあり、ユーラシア大陸最西端の国家、首都リスボンのあるポルトガルでは、2月14日は「恋人たちの日(Dia dos Namorados)」と言って、夫婦、恋人、友達同士が贈り物を交換し合う日。
この日はレストランで食事をするカップルも多く、恋人と大切に過ごすのは日本のバレンタインデーとも似ていますね。

ポルトガルは「恋人たちのハンカチ」を渡す日!

ポルトガルでは「恋人たちの日」に「恋人たちのハンカチ(Lenço dos Namorados(レンソ・ド・ナモラードス)」という刺繍入りのハンカチを渡す風習があるのだとか。
ちなみに、レンソはハンカチ、ナモラードスは男性の恋人と言う意味があります。

17世紀の恋人たちのハンカチには「婚約」の意味があった!

「恋人たちのハンカチ」の起源は17世紀。
ヨーロッパには古くからハンカチを持ち歩く習慣がありましたが、ポルトガル北部のミーニュ(Minho)地方で、婚約したときに「恋人達のハンカチ」を手作りするという面白い風習が始まりました。
当時の女性は好きな男性に愛の気持ちを言葉で伝えることができず、想いをハンカチにたくして刺繍したのです。
男性が恋人にハンカチを作るように頼むと(プロポーズ)、承諾した女性はこのハンカチを作ってプレゼントし、そのハンカチを使うと周囲に恋人同士や婚約者として認められました。
また、このハンカチはその後も、結婚式の時に女性が持つ花束の手元を包んだり、その女性が亡くなった時に顔を覆うのにも使われました。
結婚した女性の生涯に寄り添う、特別なハンカチなんですね。

「恋人たちのハンカチ」はポルトガルの伝統工芸!

17世紀から伝わるこのハンカチは、ポルトガルの伝統工芸品。
布を裁断するところから刺繍にいたるまですべてが手作りで、温かみのある。
恋人たちのハンカチは、リネンの真四角の白いリネンのハンカチに、色とりどりの綿の糸で、可愛らしい刺繍がほどこされています。

刺繍模様には1つ1つ意味があるよ

刺繍する模様1つ1つに意味があります。
ハート・・・あふれる愛情 鍵・・・2人の心の結合 鳩・・・忠実、世界共通の平和の象徴 バラ科の植物・・・愛の牢獄、捕えられた愛 など。
一見メルヘンでキュートなモチーフですが、「サウダージ」(郷愁、憧憬、思慕、切なさ)という有名な単語が生まれたポルトガルらしく、情熱的なメッセージが込められているんです。

読めないけど情熱的な詩が刺繍されている?

また、ハンカチには女性から男性への短い愛の詩も刺繍されています。
しかも、このハンカチに刺繍されてある言葉のスペルは、わざとところどころ間違えてあるんです! 恋人たちのハンカチが生まれた17世紀当時の一般女性は読み書きが十分でなかったこと、独特の方言や言い回しがあったこと、そういった要素をあえて残したまま、現代まで受け継がれました。
昔の女性たちが作った情熱的な詩が刺繍として残っているなんて、とてもロマンチックですよね。

ポルトガルのお土産にもなりそう♪

現在このハンカチは、古いデザインの復刻版やオリジナルデザインのものが盛んに製作されています。
また、ステッチの方法や色数、サイズなどの決まりを満たしているハンカチには、ポルトガルの伝統協会から発行された証明書が付いています。
ポルトガル旅行のお土産として購入するのもオススメです。
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yoshiko